JP EN
beauty
児玉さちこ おむすびと

山口宇部の女性だけのおむすび屋さん3代目女将がおむすびに込める思い

児玉さちこ

取材日:2020.09.29

山口県宇部市にある、お店に立つのは女性だけのおむすび屋さん「おむすびお茶漬け米手」。

三代目女将の児玉さちこさんがお店を続ける上で大切にしていることを聞いて来ました。

おむすびマンくぼ田

Kubota

さちこさん、こんにちは!
本日はどうぞよろしくお願いします!

米手さちこさん

Sachiko-san

こんにちは!
よろしくお願いします!





おむすびマンくぼ田

Kubota

山口県宇部市にあるおむすび屋さんということですが、さちこさんも宇部の人なんですか?

米手さちこさん

Sachiko-san

はい、そうです。宇部生まれ宇部育ちで、ここが大好きで、宇部にずーっと住んでますよ。

おむすびマンくぼ田

Kubota

そうなんですね!
今日は、そんな宇部にあるお店のことと、そしてさちこさんの人柄についても知れればなと思ってます!
早速ですが、今、さちこさんが運営している米手というお店が始まるまでの流れを教えてください。


祖母が昭和32年にはじめたお店「一茶」


米手さちこさん

Sachiko-san

祖母が始めたお店なんですよ。昭和32年くらいだと思います。
祖母から母がついで、一度、50年ちょうどでお店を閉めたんです。


おむすびマンくぼ田

Kubota

昭和32年!老舗ですね。お店の名前は米手だったんですか?


米手さちこさん

Sachiko-san

そのときは、違う名前で、一茶という名前でやってました。50年経ったときには、私はこどもが小さかったので継ぐのも無理かなという感じだったので、そのときは完全に閉店してしまったんですよ。


米手さちこさん

Sachiko-san

でも、やっぱり、50年やってましたから、お客さんから寂しい寂しいって声をよく聞いてたんです。
そんなこともあって、一茶のときと場所が違うんですけど、母の実家のそばにいい物件が見つかったんで、
あ〜もう一回やってみたいなと思って、名前も変えて心機一転で、っていう感じです。


おむすびマンくぼ田

Kubota

そうだったんですね!
さちこさんのおばあちゃんがお店を始めたのは、何か理由があったんですかね?


米手さちこさん

Sachiko-san

もともと、おばあちゃんは学校の先生だったんですよ。
こどもが8人いて、一番下の子が生まれた時に、おじいちゃんがなくなって、これじゃ食べていけないってことでおむすび屋を始めたらしいです。
そのとき、長女が東京の方に出てたので、歌舞伎町にあるおにぎり屋さんを真似して始めたらしいですよ。


おむすびマンくぼ田

Kubota

そうだったんですね!まさに女手ひとつで一家を守ってたんですね!
そこから米手として始めたのは、お母さんに背中を押されたんですか?


米手さちこさん

Sachiko-san

母と働く環境を作りたかったっていうのもあったし、一茶のおむすびを私自身もまた食べたいなぁと思って始めたって感じですかね〜。


おむすびマンくぼ田

Kubota

一茶のおむすびは、さちこさんとしては、再現できてますか??


米手さちこさん

Sachiko-san

ん〜、どうでしょうね!笑
お客さんから、あーこれこれ!懐かしいね!って言ってもらえると嬉しいですよね。
でも、通なお客さんは、あのときより大きいねとか、いろんな意見を言われることもありますよ。
私も、かれこれ30年くらいおむすび作ってるので、まぁまぁできてるのかなとは思いますよ。


おむすびマンくぼ田

Kubota

そういえば、今回の取材の連絡メールのやり取りはさちこさんの旦那さんでしたが、お店に旦那さんは立たないんですか??


米手さちこさん

Sachiko-san

私がデジタルがダメダメなんですよ〜。笑
デジタルとかそういうのは旦那に手伝ってもらってますが、お店には立つのは女性だけです。


おむすびマンくぼ田

Kubota

それはあえてですか?


米手さちこさん

Sachiko-san

そうですね〜。やっぱり、女ばっかりのところがいいですね〜。
男性がいたら出来ない話もありますしね。笑
楽しいですよ、女子校みたいで。



大切にしていること


おむすびマンくぼ田

Kubota

さちこさんの声を聞いているだけで、楽しそうな雰囲気は伝わって来ます!
お店で大切にしていることはどんなことがあるんですか?


米手さちこさん

Sachiko-san

雰囲気ですかね〜。居心地がいいって言ってもらえるんで。
こっちも、お構いなしに楽しんでいるんですけど、それもいいのかねってお店のみんなと話してますね。
あまり敷居が高い店になるよりかはいいのかなと。


米手さちこさん

Sachiko-san

店の作りとかも、再現しているんですよ。一茶を。
一茶はすごいせまかったんですけど、このお店もあえて広くはせずに、カウンターも4席だけ、お座敷もテーブル4つしかないんで。
そんな感じで、雰囲気よくできたらいいなって思ってます。



明るくいられる秘訣は2つ目の家族=米手の存在


おむすびマンくぼ田

Kubota

まさに、さちこさんが醸し出す雰囲気が伝染していると思うんですけど、明るい雰囲気を作る秘訣ってあるんですか?


米手さちこさん

Sachiko-san

明るい雰囲気ですか?これ、みんな性格でしょう!笑
明るい人が長くつとめてくれるから、こうなりますね。お店が楽しいですから、本当に!


おむすびマンくぼ田

Kubota

長いことやっていれば、仕事関係なく、ショックなことがあるだろうし、苦しい時期もあるだろうし、そんなときも、明るくふるまえているんですか??


米手さちこさん

Sachiko-san

ここ(店)にでて、お話してたら、あがりますね、気分が。
全部しっちょってです、だから。ここに今も聞いちょってですけど、横で従業員が。
あの〜家のトラブルも、全部しっちょってんで。笑


おむすびマンくぼ田

Kubota

2つの家族がある感じですね。


米手さちこさん

Sachiko-san

そうですね。だから、旦那が休みで家にいるときは、むしろこっちに出ときたい。笑
それくらいです。


おむすびマンくぼ田

Kubota

それ記事にして大丈夫ですか?


米手さちこさん

Sachiko-san

大丈夫です。大丈夫です。笑


おむすびマンくぼ田

Kubota

こうやって、オンラインで取材させてもらって、話しているだけでも、こちらが明るい気分になりますし、本当にお店に行きたいな!って思えて、本当にさちこさんの人柄が素敵だな〜って思うんです。


米手さちこさん

Sachiko-san

恥ずかしいですね。笑


無理に明るくならなくていい。自然体でいい。


おむすびマンくぼ田

Kubota

人見知りだったり、人前で明るく振る舞うのが苦手な人がもし、さちこさんにアドバイスを求めて来たら、なんて言いますか??


米手さちこさん

Sachiko-san

べらべら喋れるようになるヒントですか?笑
え〜、どうですかね〜?
自然体がいいから、無理して明るくしようとしなくていいんじゃないですか?


米手さちこさん

Sachiko-san

お店で、カウンターのお客さんを見てても、話しかけられたくない人もおってし、話したい人もおってし、
だから、無理に明るくせんでもいいと思いますよ。


4代目が継承して創業100年越えを目指す!?


おむすびマンくぼ田

Kubota

自然体を大事に!ってことですね。
まだまだお話聞きたいんですが、そろそろラストの質問に向かって行きたいと思います。今後はどうしていきたいですか?


米手さちこさん

Sachiko-san

今後ですか?どうですかね?
そうですね〜、母が50年までやって、娘も継ぎたいって言ってますけど、
あんまりやらせたくもないんですけど、飲食っていいことばっかりじゃないですから、
でも、そうやって言ってくれると嬉しいですよね。続いたら娘で4代目になりますもんね。


おむすびマンくぼ田

Kubota

娘さんが継ぎたいと言ってくれるのは、嬉しいですね!


米手さちこさん

Sachiko-san

ちなみに、おばあちゃんを継いだ母は、お嫁さんなんですよ!
だから、父はすごい自慢みたいでしたよ。母が始めたお店をお嫁さんが継いでくれて。

本当は男手があった方が頼れることもあるんですけどね。変なお客さんが夜に入って来よったらね、怖かったりしますから。

でも、このスタイルでおばあちゃんに恥をかかさんように続けていきたいですね!


おむすびマンくぼ田

Kubota

昭和29年創業の東京浅草の宿六さんが一番古いおにぎり屋さんと言われてますけど、女性だけのおむすび屋さんでは、間違いなく米手さんが一番の老舗ですね!


米手さちこさん

Sachiko-san

ありがたいですね。
お店の名前の『米手』ってのは、
祖母の代からのお店を継がせてもらうことへの感謝、おばあちゃん、お母さん、お客さんに感謝や、いろんな思いを込めてっていうのと、
素手にぎりの手を合わせて米手なので、いろんな想いを忘れずに続けていきたいですね〜。


おむすびマンくぼ田

Kubota

素敵です!最後に、さちこさんの一番好きなおむすびを教えてください!


米手さちこさん

Sachiko-san

裏メニューになるんですけど、「うにバター」ですね。
バターは、おばあちゃんのときからあるんで、すごいですよね。
バターと他の具材の組み合わせは、大人気でまかないでもよく出ますよ。
裏メニューの「うにバター」も言っていただければ作りますんで、ぜひ、お店にも来てください!


おむすびマンくぼ田

Kubota

わぁ〜、お腹へって来ました。
「うにバター」を山口宇部の米手で食べれるの楽しみにしています!
本日はありがとうございました。


米手さちこさん

Sachiko-san

こちらこそ、ありがとうございました!

児玉さちこ おむすびと
名前 児玉さちこ
所属 おむすびお茶漬け米手
出身地 山口県宇部市
活動エリア 山口県宇部市
好きなおむすび うにバター
好きなお米

このおむすびとをフォロー

musubi_memo

今回は、オンラインでのインタビューだったのですが、声だけでも、素敵なエネルギーが感じられる素敵な声!という印象で、終始笑顔のたえない素敵な女性でした。

途中から、緊張がやわらいだのか方言が出るときもあったので、あえて、編集せず、そのままの表現を使って見ました。

画面越しでこんなに元気をもらえるんだから、実際にあったら、本当に素敵な方なんだろうな〜と感じました。ぜひ、みなさんも山口県に行くことがあったら、宇部のさちこさんにも会いに行きましょう!

そして、裏メニューの「うにバター」おむすび食べましょう!

インタビュー&編集:おむすびマンくぼ田

取材日:2020.09.29

この記事をシェア

おむすび

おむすびと一覧ページへ

トップへ戻る
おむすび アイコン おむすび アイコン

SNS