やったことがなくたって、僕はやりたいことをやる人生がいい
小橋俊哉(おにぎり)
取材日:2020.08.07
お客さんの顔を見てむすぶ、LIVEなおむすび屋さんを大学3年生の時から続け、2019年12月に、おむすび加工所を作るというクラウドファンディングを達成した、小橋俊哉(おにぎり)さん。
▼おにぎり君の挑戦!鳥取県大山町から元気になるおむすび届けます
https://readyfor.jp/projects/onigiri-project
そして集めた資金を基に、2020年3月末に加工所が出来上がった。
自身を“おにぎり“と名乗り活動をする小橋さんに、これまでとこれからのお話を伺いました。
本との出会いでおむすび屋を志す。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
小橋(おにぎり)さん
kobashi
こちらこそよろしくお願いします!
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
それではまず、おむすびに出会ったキッカケを教えていただけますか?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
佐藤初女さんの「おむすびの祈り」という本を読んだのがキッカケで、丁寧に料理を作ったり、丁寧にお客さんと接して人々を感動させていることに感銘を受けて、それから勢いで初女さんに会いに行来ました。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
おむすび界のレジェンドですね。
小橋(おにぎり)さん
kobashi
初女さんと会って感じたことは、一回しか会ったことがないのに「自分のおばあちゃん」のように「無償の愛」を感じました。私のような赤の他人でも、「私の全部を受け入れてくれている」そんな感覚になりました。
僕もそういう人を目指したい。おむすびを通して人を元気にする、そんなおむすび屋になろうと決意しました。
佐藤初女(さとうはつめ)さん
日本の福祉活動家、教育者。1992年より青森県の岩木山山麓に「森のイスキア」と称する悩みや問題を抱え込んだ人たちを受け入れ、痛みを分かち合う癒しの場を主宰。
ある時自殺念慮にかられた若い男性がイスキアを訪れた際に、初女さんのおむすびを食べ自殺することを想いとどまったと言う有名なエピソードがある。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
元々ご飯屋さんをやりたいという思いはあったんですか?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
全くなかったですね。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
お料理が上手だったとか?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
全然です。むしろ下手くそな方です。笑
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
なんと!本に影響を受けて、初女さんと出会い、おむすびめっちゃ凄いやん!となったと。本当に素人から始められたんですね。
美味しそう….!
その場で結ぶ、LIVEなおむすび
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
おむすびを結ぶ時にこだわっているポイントはありますか?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
LIVEなおむすび屋として注文を受けてから結ぶスタイルでやっています。注文してくれた人の顔がわかった状態で結んだ方が、気持ちが込もりやすいかなと感じています。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
なるほど、注文して下さった方の顔を見て、感じたことを表現する的なイメージですかね?!
小橋(おにぎり)さん
kobashi
そうですね。イメージとしてはそんな感じです。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
アーティストみたい!!
その方の顔をみて結ぶ。っていうのはあんまり聴いたことない言葉だったので、新鮮でした。初女さんも自殺しようとしていた人を止めたり、目の前の方を想ってむすぶおむすびには、何かが宿るのかな。って改めて思っちゃいました。
小橋(おにぎり)さん
kobashi
まだまだですが、理想としては、そうなれたらいいなっていうのはあります。おむすびで人を救えたら本当にすごいですよね。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
それ本当に素敵なことです。
話変わっちゃいますが、幼少期はどんな子供だったんですか?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
真面目な子でしたね。学校も皆勤賞って感じの。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
元気な少年!部活は何かやってましたか?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
小学校からサッカーをやっていて、高校からハンドボールをやっていました。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
あ、なんでも出来ちゃう感じのスポーツマンだった感じですね、さては?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
いえいえ本当に、普通な感じでした。笑
キッカケは大学からですね。大学からイベントなどでおむすびの販売を始めたり。
大学って半分は休みなので。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
笑笑
小橋(おにぎり)さん
kobashi
その分好き勝手というか、美味しいご飯食べて色んなところに足を運んで。
周りに自営業の方や、好きなことで生きている方が多くて。自分も好きなことで生きていきたいな〜と影響を受けたんだと思います。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
なるほど!周りの方に影響され、自分の道を考える中で、初女さんの本に出会い、おむすび屋さんを志すようになったんですね!
小橋(おにぎり)さん
kobashi
そういうことです!
様々な価値観に触れた大学時代
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
鳥取県の大学に行かれていたんですよね。
小橋(おにぎり)さん
kobashi
大学をキッカケに鳥取に来て、すごいいいところだな〜と感じてそのまま住み着くようになりました。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
何を専攻されていたんですか?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
大まかに言えば環境ですね!
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
わー!でかい!笑
小橋(おにぎり)さん
kobashi
鳥取環境大学という環境を学ぶ大学で、結構マニアックな大学で。笑
変わっている方がものすごく多かったです。爬虫類を飼っている子とか、中には色んな種類のゴキブリを飼っている子とか。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
ぎゃーーー!天敵。。。。それは変わってますね。
色んな価値観に触れれそうな環境です。生物学とかも学ぶんですかね?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
1.2年は生物学とか環境もやって、3年生からゴミや廃棄物について学んで〜って流れですね。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
実は個人的にSDGsなど、社会問題解決にものすごく興味がありまして、お話聴いて興味しかなかったですが、おむすびに戻ってこれるか心配なので、ここらで止めておきますね。
小橋(おにぎり)さん
kobashi
また色々ゆっくり話したいですね、明らか変わっている人ですもんね。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
おい。笑
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
おむすびは食べ物でおにぎりは私のこと、と仰っていますよね。
それぞれどういった想いなんですか?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
おむすび”は色んな諸説ありますが、「結ぶ」だったり「神様」の名前が由来だったり、特別な食べ物だと感じています。
自分のことを”おにぎり”ということに関しては、旅をする中で名乗るようになりました。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
ほうほう。
小橋(おにぎり)さん
kobashi
大学3年生の時から細々とおむすび屋さんをやっていて、4年前にちょっと挫折して、半年ほど日本を放浪しました。
ご当地のおむすびを知りたかったし、成長出来るかなと思って。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
うんうん、成長したい。
小橋(おにぎり)さん
kobashi
旅で色んな人に出会う中で、”こばし”だと覚えてもらいづらくて。
そこで”おにぎり”と名乗るようにしたら、覚えてもらえたんですよね。
みんな好きなものを名乗ればいいと思います。笑
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
自分で旗をあげる。大切なことですよね。
だから周りは応援したくなっちゃうんでしょうね。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
ところで小橋さん、何人兄弟ですか?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
3人兄弟で、姉・僕・妹です。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
やっぱり!女姉妹がいそうな感じがするな〜とそんな感じがしました。
小橋(おにぎり)さん
kobashi
よく女々しいと言われます。笑
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
ははっ!そんなことは言ってないですよ〜笑。顔から優しさが溢れ出ているな〜と感じて。
そしてちなみに私も真ん中っこで、姉・私・弟です。
弟は姉2人に虐げられていたからか、凄く優しいです。
小橋(おにぎり)さん
kobashi
なかなか可哀想な配置ですね。笑
あと、真ん中は旅好きな方が多いみたいですね。
旅先でもよく真ん中っこにお会いしました。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
お、もしかして小橋さん、占いとかお好きですか?笑
小橋(おにぎり)さん
kobashi
好き〜とかではないですが、占いは見ますし、良いことは信じるようにしています。女性脳なのかもしれませんね。
これからの僕と、未来と、おむすびと。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
これからの活動はどんなイメージをされていますか?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
今はお店を地元に愛されるお店にしたいのが一番ですね。
あと、居酒屋をやってほしいという声もいただいているので、ゆくゆくは人をお結びする様な居酒屋もやりたいですね。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
人をお結びする場所。
小橋(おにぎり)さん
kobashi
あと、「おむすびで世界平和」が出来たらな、とぼんやり考えています。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
!!!めちゃくちゃ同意です!!!コロナ差別だったり、人種だったり、世界に愛が足りてないですよね。プン。
おむすびって本当に中身変えることで、いろんな国の方が食べられるなかなかパワーフードだと思うんですよね〜
小橋(おにぎり)さん
kobashi
本当僕もそう思います。あと、結ぶ人によって味が変わって、おむすびは本当に人柄が出る食べ物だと思います。むすぶ人で味が全然違うんですよね。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
具体的に違いは何だと思いますか?
小橋(おにぎり)さん
kobashi
丁寧にむすぶ。だとか、性格もそうですし、人生経験なんかもあるじゃないかと思います。
結論、おばあちゃんが結んだおむすびが一番美味しいと思っています。笑
色んな経験をされた愛が詰まっていますね。
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
本当それですね。
他人のおむすび食べられない問題なども、なんなんだ。何とかしてください。笑
小橋(おにぎり)さん
kobashi
笑
僕もそんなおむすびを結べるよう、これからも精進していきます!
なおみん(おむすび取材陣)
naomin
応援しています!動きやすい時期になったらお伺いしますね!
小橋(おにぎり)さん
kobashi
是非!ちょっと遠いですが、皆様もお近くに来た際は、お気軽にいらしてください!お待ちしております!
名前 | 小橋俊哉(おにぎり) |
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所属 | おむすび屋ひとむすび |
出身地 | 和歌山県 |
活動エリア | 鳥取県 |
好きなおむすび | 塩むすび |
好きなお米 | 大山町のコシヒカリ |
musubi_memo
坊主頭という男らしい見た目ながら、言葉や表情の端々に感受性の高さを伺わせる小橋さんこと、おにぎりさん。
おむすび界の伝説、佐藤初女さんに憧れ、相手の顔を見てからむすぶLIVEなおむすび屋さんを大学生の時から続けてきた。表情から滲み出る人の良さに元気を貰い、その姿に多くの人がエネルギーを感じ、応援したくなる。私もそんなひとり。
おにぎりさんとお話をする中で、彼を慕う周囲の人々の笑顔が、目に浮かぶように想像することができました!
インタビュー&編集:なおみん
小橋さん、和歌山のご出身なんですね!同じ関西人ということで、グイグイいきますねw
本日はよろしくお願いします〜!